苗字と家紋
藤原さんの家紋は?多い紋と苗字の由来
「藤原」と聞くと、平安時代に大きな力を持った藤原氏を思い浮かべる人も多いでしょう。では、今の藤原さんの家紋はどうなのでしょうか。苗字の由来と、多いと言われる家紋、自分の家の紋を確かめる方法を見ていきます。
藤原という苗字の由来
藤原は、もともと古代の氏族の名前です。中臣鎌足(なかとみのかまたり)が、亡くなる前に天皇から「藤原」の姓を授かったことに始まるとされます。「藤原」は、今の奈良県にあった地名に由来すると言われます。
藤原氏はその後、平安時代に朝廷で大きな力を持ちました。一族は大きく広がり、やがて住んだ土地や役職にちなんだ別の名前を名乗るようになります。近衛や九条などの家も、藤原氏から分かれた家とされます。
一方で、今「藤原」を苗字としている家が、すべてその藤原氏の直系というわけではありません。地名の「藤原」から名乗った家や、のちの時代に藤原を名乗るようになった家も多いと考えられます。
藤原さんのルーツも、家ごとにさまざまだといえるでしょう。
藤原さんに多い家紋
継紋のアプリで「藤原」と入れると、下がり藤(さがりふじ)と五瓜に唐花(ごかにからはな)が出てきます。
下がり藤は、藤の花房が左右から垂れ下がり、輪のように向き合う形の紋です。名前のとおり藤原氏にゆかりのある紋と言われ、「藤」の字がつく苗字の家でよく使われます。藤は長く生き、つるを伸ばして大きく広がることから、繁栄の意味があるとされます。藤紋は日本の「五大紋」のひとつです。
五瓜に唐花は、木瓜(もっこう)紋の仲間です。五つにくびれた外枠の中に、唐花という花の模様を置いています。外枠は鳥の巣とも、瓜の切り口ともいわれます。子孫の繁栄を願う紋とされ、こちらも「五大紋」のひとつです。
ただし、同じ藤原という苗字でも、家ごとに紋は違います。藤の紋が伝わっているからといって、古代の藤原氏の子孫だと決めることはできません。家紋は、それぞれの家が選び、時代の中で受け継いできたものです。
家紋は、平安時代の貴族が牛車や持ち物に印をつけたことから始まったと言われます。藤原氏が栄えたのもちょうどこの時代です。その後、家紋は武士や町人の家にも広がり、今では多くの家に伝わっています。
藤原さんが自分の家紋を確かめるには
苗字が藤原だと、「うちも藤の紋だろう」と考えがちです。でも実際には、まったく別の紋を使っている藤原さんもいます。思い込まずに、家に残る紋を確かめてみましょう。
いちばんの手がかりはお墓です。墓石の正面や台座に紋が彫られていることがよくあります。古いお墓がある場合は、そちらも見ておくと、昔から使ってきた紋が分かることがあります。
家の中では、紋付の着物や羽織、古いアルバムが手がかりになります。藤紋には下がり藤・上がり藤・丸に下がり藤など多くの形があるので、花房の向きや外の丸の有無まで確かめてください。
それでも分からなければ、本家や年長の親戚に聞くのが確実です。
藤原さんの家紋を、もっと詳しく
継紋で「藤原」と入れると出てくる2つの紋です。紋の名前をタップすると、意味と由来の記事に進めます。
よくある質問
Q. 藤原さんの家紋で一番多いのは?
一つに決めることはできませんが、藤や木瓜の仲間などが見られると言われます。家ごとに違うので、墓石や紋付の着物で確かめるのが確実です。
Q. 藤原さんは藤原氏の子孫?
古代の藤原氏の流れを伝える家もありますが、地名から名乗った家やのちに名乗った家も多いと考えられます。苗字や紋だけで子孫かどうかは決められません。
Q. 家紋がわからないときは?
お墓や紋付の着物、古い写真を見てみましょう。思い込まずに実物で確かめるのが大切です。分からなければ本家や親戚に聞くのが近道です。