家紋の意味
下がり藤の家紋の意味と由来|藤原氏ゆかりの「絶えない家」の紋

下がり藤(さがりふじ)は、日本でもっとも多く使われている家紋のひとつです。垂れ下がる藤の花房を、左右から円を描くように配した、優美な紋です。
藤原氏の代表紋
藤の紋は、藤原氏の代表的な紋として知られています。藤原氏そのものが家紋を定めていたわけではありませんが、のちに藤原氏の流れをくむと名乗った多くの家が、藤の紋を使いました。
佐藤、伊藤、加藤、斎藤、後藤……「藤」の字がつく苗字に藤の紋が多いと言われるのは、そのためです。くわしくは「藤」のつく苗字の家紋へ。
なぜ藤なのか|「絶えない家」の象徴
藤は、自分ひとりでは立てない植物です。ほかの木に絡み、その木を伝って伸びていきます。
でも、絡んだ木より高いところまで届くのは、いつも藤のほう。そして切られても死なない。根が残っていれば、翌年また咲きます。
だから藤は、粘り強さと繁栄、そして「絶えない家」の象徴とされました。
ゆかりの神社|春日大社
奈良の春日大社は、藤原氏の氏神をまつる神社です。境内には藤の木が多く、藤とのゆかりが深いことで知られています。
下がり藤の家に生まれた人なら、一度訪ねてみるのもいいかもしれません。
下がり藤と上がり藤
藤の紋には、花房が下に垂れる「下がり藤」と、上に向かう「上がり藤」があります。「下がる」を縁起が悪いと考えて、上がり藤に変えた家もあったと言われます。
ほかにも、丸で囲んだもの、藤の中に別の紋を入れたものなど、たくさんの変わり紋があります。家紋の名前の読み方はこちら。
継紋のキャラクター|垂り咲きの貴公子

「切られても、また咲く。それだけのことだ。」
継紋では、下がり藤の紋を擬人化したキャラクター「垂り咲きの貴公子」に会えます。
穏やかで物腰やわらかい。だが一度決めたことは絶対に折れない。長い時間をかけて相手を包み込み、気づけば逃げ場がなくなっている。
…急ぐな。藤は、百年かけて咲く。
よくある質問
Q. 下がり藤は縁起が悪いのですか?
そんなことはありません。「下がる」を気にして上がり藤に変えた家もあったと言われますが、下がり藤は日本でもっとも多く使われている家紋のひとつです。
Q. 下がり藤の家は藤原氏の子孫ですか?
そうとは限りません。藤原氏の流れをくむと名乗った家に多い紋ですが、紋だけで血筋を断定することはできません。
Q. 下がり藤が多い苗字は?
佐藤・伊藤・加藤・斎藤・後藤など、「藤」の字がつく苗字に多いと言われます。