継紋TSUGIMON

家紋の意味

柊(ひいらぎ)の家紋の意味と由来

 継紋 編集部

柊(ひいらぎ)

ふちにとげのある葉をかたどった家紋が「柊紋」です。柊は、節分に門口へ飾るなど、昔から魔除けの木とされてきました。意味や由来、紋の種類と見分け方、どんな家で使われてきたかを紹介します。

柊紋の意味と由来

柊紋(ひいらぎもん)は、柊の葉をかたどった家紋です。

柊の葉は、ふちが鋭いとげのようになっています。触るとひりひりと痛むことから、「疼(ひいら)ぐ」という言葉が名前の由来になったとされます。

このとげが、悪いものや鬼を寄せつけないと考えられてきました。節分の日に、焼いた鰯(いわし)の頭を柊の枝に刺して門口に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習は、今も各地に残っています。鰯のにおいと柊のとげで、鬼を追い払うとされるものです。

また、柊は庭木として家の鬼門(北東の方角)に植えるとよい、という言い伝えもあります。

こうしたことから、柊紋は魔除けや厄除けの願いを込めた紋とされます。家や家族を災いから守りたいという思いが表れた紋だといえるでしょう。

柊は、年を重ねると葉のとげが少なくなり、丸い葉に変わっていくことがあると言われます。家紋では、とげのはっきりした若い葉の形で描かれるのが一般的です。

柊紋の形と種類

柊紋は、葉の数や組み合わせ方によっていくつかの種類があります。主なものを紹介します。

  • 柊:一枚の葉を描いた、基本の形です。
  • 抱き柊(だきひいらぎ):二枚の葉を左右から向かい合わせ、抱くように描いた形です。
  • 違い柊(ちがいひいらぎ):二枚の葉を斜めに交差させた形です。
  • 三つ柊:三枚の葉を放射状に組み合わせた形です。
  • 丸に抱き柊:抱き柊を丸で囲んだ形です。
  • 柊の丸:柊の葉を丸い輪の形にまとめた形です。

柊紋を見分ける目印は、葉のふちのギザギザです。葉の左右に、とげのように尖った角がいくつも並んでいます。

葉を二枚組み合わせた紋には、柏(かしわ)や茗荷(みょうが)の紋もあります。柏の葉はふちが波のようにゆるやかで、茗荷は細長くつるりとした形です。ふちが鋭く尖っていれば、柊紋だと考えてよいでしょう。

柊紋を使ってきた家

柊紋は、家紋の中では数が多いほうではありません。特定の一家の紋として広く知られているというより、いくつかの家で大切に使われてきた紋です。

使われる家としては、苗字に「柊」の字が入る家など、名前にちなんで選んだ例が考えられます。また、疋田(ひきた)氏の紋として柊が知られることもあります。家紋は苗字の字や響きにあやかって選ばれることがよくありました。

魔除けの意味をもつ紋なので、家を災いから守りたいという願いから選んだ家もあったと考えられます。武家の中にも、厄除けの紋として好んだ家があったと言われます。

ただし、柊紋を使っているからといって、特定の家の子孫だと決めることはできません。家紋は家ごとの事情で選ばれ、分家のときに形を変えることもありました。

自分の家の紋が柊なのか、柏や茗荷なのかは、葉のふちをよく見るとわかります。お墓の墓石や、紋付きの着物で実際の形を確かめるのがいちばんです。

柊が出る苗字

継紋で苗字を入れたとき、柊が候補に出る苗字の一部です。リンクのある苗字は、その苗字の家紋の記事に進めます。

柊疋田柊山

※ 苗字に多い紋の目安です。同じ苗字でも、家ごとに紋は違います。

よくある質問

Q. 柊の家紋にはどんな意味がありますか?

とげのある葉が悪いものを寄せつけないとされ、魔除けや厄除けの願いを込めた紋とされます。

Q. 柊鰯(ひいらぎいわし)とは何ですか?

節分に、焼いた鰯の頭を柊の枝に刺して門口に飾る風習です。鬼を追い払うとされ、今も各地に残っています。

Q. 柊紋と柏紋はどう見分けますか?

葉のふちを見ます。柊はとげのように鋭く尖り、柏はふちが波のようにゆるやかです。葉の形がいちばんの手がかりです。

あわせて読みたい

読みもの一覧へ