家紋の意味
四つ目結(よつめゆい)の家紋の意味と由来

四つ目結は、まん中に穴のあいた四角を四つ組み合わせた家紋です。布を糸で結んで染める「絞り染め」の模様が元になったとされます。この記事では、四つ目結の意味と由来、目結紋の種類、使ってきた家をわかりやすく紹介します。
四つ目結の意味と由来
目結(めゆい)は、布の一部を糸でくくって染める「絞り染め」の模様のことです。くくった部分には色が入らないため、染め上がると小さな四角の中に点のような模様が残ります。この模様を図案化したのが目結紋で、四つ目結はその代表的な形です。
鹿の背中の斑点のように見えることから、こうした染め模様は「鹿の子(かのこ)」とも呼ばれます。目結の文様は、家紋が広まる以前から着物の柄として親しまれていたと言われます。
目結紋には、「結ぶ」という言葉が入っています。そこから、人と人との縁を結ぶ、一族が固く結びつくという意味を重ねて受け取られてきました。糸でしっかりとくくる様子も、結束の強さを思わせます。
家紋としての目結紋は、近江(今の滋賀県)の佐々木氏の紋として広く知られます。佐々木氏の氏神とされる沙沙貴神社も、四つ目結とゆかりの深い社です。
四つ目結の形と種類
四つ目結は、まん中に小さな穴のある四角を、四つ組み合わせた形が基本です。四角の数や並べ方によって、たくさんの種類があります。
主なバリエーションには、次のようなものがあります。
- 一つ目結・三つ目結:四角の数が違う目結。
- 隅立て四つ目結:四つの四角を、ひし形のように角を立てて並べた形。
- 平四つ目結:四つの四角を、正方形のように平らに並べた形。
- 丸に四つ目結:四つ目結を丸で囲んだ形。
- 七つ割り四つ目結:四角を小さくくずして描いた形。
見分けるときは、まず四角の数を数えます。次に、全体がひし形に見えるか、正方形に見えるかを確かめてください。角を立てたひし形なら「隅立て」、平らな正方形なら「平」です。この違いだけで呼び名が変わるので、墓石などを見るときは並び方にも注目しましょう。
目結紋は、まん中の穴の大きさや四角どうしのすき間など、ごく小さな違いで印象が変わります。墓石の紋が見えにくいときは、着物の紋とあわせて確かめると安心です。
四つ目結を使ってきた家
四つ目結は、近江の佐々木氏の紋として知られます。佐々木氏からは、六角氏・京極氏など多くの家が分かれたとされ、それらの家々でも目結紋が受け継がれてきたと言われます。出雲の尼子氏も、目結紋を用いた家として知られます。
沙沙貴神社は、佐々木氏の流れをくむとされる多くの家の人々から、今も崇敬を集めている社です。アプリで四つ目結が候補に出る苗字にも、佐々木や六角、京極などが並んでいます。
ただし、四つ目結を使っているからといって、佐々木氏の子孫と決めることはできません。目結紋は形がシンプルで、佐々木氏とかかわりのない家でも使われてきたと考えられます。同じ苗字でも家ごとに紋が違うのはよくあることです。
家紋は家ごとに違うので、ご自分の家の紋を知りたいときは、お墓の墓石や、喪服・留袖などの着物に入っている紋を確かめるのがいちばんです。隅立てか平かも、あわせて見てみてください。
四つ目結にゆかりの神社・寺
沙沙貴神社
滋賀県近江八幡市
四つ目結の佐々木氏の氏神。六角・京極・黒田など220余姓の末裔が今も崇敬する。
四つ目結が出る苗字
継紋で苗字を入れたとき、四つ目結が候補に出る苗字の一部です。リンクのある苗字は、その苗字の家紋の記事に進めます。
※ 苗字に多い紋の目安です。同じ苗字でも、家ごとに紋は違います。
継紋のキャラクター|結び目の番人

「結んだものは、俺が解かせない。」
継紋では、四つ目結の紋を擬人化したキャラクター「結び目の番人」に会えます。
寡黙で頑固。余計なことは一切言わない。守ると決めた線からは、一歩も下がらない。
……問題ない。
よくある質問
Q. 四つ目結は何をかたどった紋ですか?
布を糸でくくって染める絞り染めの模様をかたどった紋とされます。くくった部分が小さな四角の模様として残る様子を図案化しています。
Q. 隅立て四つ目結と平四つ目結の違いは何ですか?
四角の並べ方が違います。角を立ててひし形のように並べたものが隅立て、正方形のように平らに並べたものが平四つ目結です。
Q. 四つ目結なら佐々木氏の子孫ですか?
そうとは限りません。四つ目結は佐々木氏の紋として知られますが、ほかの家でも使われてきました。紋だけで血筋は決められません。