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家紋の意味

立ち銀杏(たちいちょう)の家紋の意味と由来

 継紋 編集部

立ち銀杏(たちいちょう)

扇のように開いた銀杏の葉を、まっすぐ立てて描いた家紋が「立ち銀杏」です。末広がりの形は、家の繁栄を願う縁起のよい印でした。意味や由来、紋の種類と見分け方、どんな家で使われてきたかを紹介します。

立ち銀杏の意味と由来

立ち銀杏は、銀杏(いちょう)の葉を、茎を下にして立てた形の家紋です。銀杏紋(いちょうもん)という系統に入ります。

銀杏はとても古くからある木で、日本には中国から伝わったとされます。寺院や神社の境内によく植えられ、大きな木は神木として大切にされているものもあります。

銀杏の木は水分を多く含み、火に強いとされてきました。火事のときに火をふせいだという言い伝えが残る木もあり、そのため寺社や屋敷に植えられたとも言われます。

銀杏の葉は、扇を広げたような形をしています。扇は「末広がり」といって、先にいくほど広がることから、家や商売が栄えていく縁起のよい形とされてきました。

家紋としての立ち銀杏には、こうした末広がりの繁栄や、長く続く家への願いが込められていると考えられます。

銀杏は、秋に葉が黄金色に色づくことでも知られます。いっせいに散った葉が地面を黄色く染める景色は、今も多くの人に親しまれています。長生きする木としても知られ、樹齢の長い大木が各地に残っています。

立ち銀杏の形と種類

銀杏紋は、葉の枚数や組み合わせ方でさまざまな形があります。主なものを紹介します。

  • 立ち銀杏:一枚、または重ねた葉を、茎を下にして立てた形です。
  • 丸に立ち銀杏:立ち銀杏を丸で囲んだ形です。
  • 三つ銀杏:三枚の葉を、茎を中心に放射状に並べた形です。
  • 抱き銀杏:二枚の葉を左右から向かい合わせ、抱くように描いた形です。
  • 違い銀杏:二枚の葉を斜めに交差させた形です。
  • 銀杏鶴(いちょうづる):銀杏の葉を組み合わせて鶴の姿に見立てた形です。

銀杏紋を見分ける目印は、扇形の葉と、葉の真ん中にある切れ込みです。葉の上のふちが波打つように描かれることもあります。

立ち銀杏かどうかは、葉の向きで判断します。茎が下にあり、葉が上に向かって開いていれば立ち銀杏です。葉の数や、丸があるかどうかも確かめましょう。

立ち銀杏を使ってきた家

銀杏紋は、武家や町人など、さまざまな家で使われてきた紋です。特定の一家だけの紋ではなく、全国に広く見られます。

使われる家としては、苗字に「銀杏」の字が入る家など、名前にちなんで選んだ例が考えられます。家紋は苗字の字や意味にあやかって選ばれることがよくありました。

また、銀杏は寺社に多く植えられる木なので、寺社とゆかりのある家や、境内に大きな銀杏があった土地の家が選ぶこともあったと考えられます。末広がりの縁起のよさから、商売の家で好まれたとも言われます。

ただし、立ち銀杏を使っているからといって、特定の家の子孫だと決めることはできません。家紋は家ごとの事情で選ばれ、分家のときに葉の数や向きを変えることもありました。

自分の家の紋が立ち銀杏なのか、三つ銀杏や抱き銀杏なのかは、家ごとに違います。お墓の墓石や、紋付きの着物で実際の形を確かめるのがいちばんです。

立ち銀杏が出る苗字

継紋で苗字を入れたとき、立ち銀杏が候補に出る苗字の一部です。リンクのある苗字は、その苗字の家紋の記事に進めます。

銀杏公孫樹

※ 苗字に多い紋の目安です。同じ苗字でも、家ごとに紋は違います。

よくある質問

Q. 立ち銀杏と三つ銀杏の違いは何ですか?

立ち銀杏は葉を茎を下にして立てた形です。三つ銀杏は三枚の葉を、茎を中心に放射状に並べた形です。

Q. 銀杏紋にはどんな意味がありますか?

扇形の葉が末広がりに通じることから、家の繁栄を願う縁起のよい紋とされます。火に強い木とも言われてきました。

Q. 銀杏紋は寺社と関係がありますか?

銀杏は寺院や神社の境内によく植えられた木です。そうした寺社とゆかりのある家が選ぶこともあったと考えられます。

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